
なぜ社会保険労務士がPCM®を扱うのか?
PCMの会社における効果について
事例2.有限会社 アイル 代表取締役 橘 憲一 様
新井橘さんはPCMセミナーの受講生としていらしてくれたのが自分との出会いのきっかけでした。とても感性が素晴らしく、直ぐにPCMを自分のフィールドで実践され、大きな成果を掴んでいただいたようで、そのフィードバックが自分にとっては、いつも嬉しくてたまりません。PCMがご縁になって今では仕事だけでなくプライベートでもとても深いお付き合いをさせていただき、本当に嬉しく思っています。プライベートでのお付き合いもとても多くなっていますね(笑)
橘実は僕も同じ社会保険労務士なのですが、社労士業について開店休業(笑)。薬局の運営会社を経営しているので、自社の経営と関係先の経営支援を新井さんの知恵を借りながら日々実践しています。
新井さんとは会った瞬間から、「なぜか馬が合う」そういう印象でした。馬が合うというのは大切なことで、今では仕事とプライベートの双方の理解者であり支援者になっていただいています。この「なぜか馬が合う」という感覚は、僕にとって人生の謎のひとつなのだけれど、その謎を解く大切な鍵を、PCMの“Key To Me”セミナーで得ることができました。
講師と受講生という関係でお会いしたのですが、不思議なもので新井さんとは下の名前が同じ「憲一」、年齢も出身大学も一緒。今では僕の人生に欠くことができない大切な友人です。
新井PCMは、アメリカの心理学者であり行動科学者でもあるテービー・ケーラー博士によってつくられた科学的裏付けをもとにつくられたメソッドです。PCMはNASAの宇宙飛行士の選抜に使われたり、クリントン元大統領がケーラー博士を相談役としPCMを活用しながら大統領選を勝ち抜いたりしたことでも知られています。
アメリカでは多くの大学において授業としても取り入れられています。またビジネスの分野においても、アメリカだけでなく世界中で、多くの世界的企業の組織づくり、組織戦略、社員教育などの中にも取り入れられています。PCMでは「自分を知り、相手を知る」。まず自分を良く知ることによって自分の輝かせ方が分かります。それから自分と相手の違いを知ることによって相手を理解し、認め、より活かすことが可能になります。
私のPCMとの出会いは、2004年になります。今も大変お世話になっている社長さんから、PCMを会社で導入して離職率が大幅に下がると同時に、社員一人ひとりの個性を認め活かすことが可能になり業績も大幅にアップしたというお話しをお聞きしました。そのことが社労士としてPCMセミナーを受講する大きな動機づけでした。社労士として労使間のトラブルに関するご相談をいただくこともありますが、その際に強く感じるのは法律面よりもむしろ感情面からの解決が重要であるということです。法律のプロセスを経ることによって、お互いのコミュニケーションがさらに悪化し、問題解決を遅らせてしまう場合もあります。
そもそもですが、上司を尊敬し、日頃からよく面倒をみてもらっている、同僚とも仲が良く、仕事にも大きな不満もない、家族や友人ともとてもうまくいっている社員が会社と大きくトラブルを起こすことはまずないと思います。問題を起こすのは、社員の心の中に何らかの満たされない要素があるからで、その点を理解してあげられたり、うまく満たしてあげることが出来たりするのであれば、労使間の問題も大きく減ると私は考えています。上司が部下に伝えたいことがある場合、いくら正しい事でも相手の眼が下を向いてしまったり、輝かなかったりするのであれば、伝え方を変える必要があると私は思います。
PCMは相手のパーソナリティに合わせてどのように伝えればいいのか、その方法も提供してくれますし、また一人ひとりの個性を知って、日々どのように関わることが最も効果的なのかも示してくれます。上司と部下、お互いのエネルギーを問題解決ではなく、生産的な方向に向けることによって、会社の業績にも大きな貢献をPCMはしています。
新井憲一PCMの特徴はなによりも実践的であることです。私自身、大学等で専門的学問的に深く心理学を学んだ経験もありませんし、もちろん医者でもありませんが、PCMを日常で活用することによって、大きな成果を実感しています。 全ての主体は自分です。自分が良い状態でなければ仕事においてもプライベートにおいても大きな成果は期待できません。PCMは自分を良い状態にし、その状態を保つためのノウハウも提供してくれます。メンタルヘルス対策としても今後はPCMの活用が期待されます。(PCMは、医学的治療は一切行いません。ストレスに深く陥らないための効果的な方法について具体例を提供します)
橘さんにも実際に現場でPCMを導入していただきました。すでにPCMの効果を実感いただいていますよね?社員の皆さんの輝きが変わり、業務がとてもスムーズに運ぶようになったとお聞きしています。今日はそのお話しをより詳しくお聞かせいただきたいと思っていました。
橘実のところ僕の場合、自分自身のストレスコントロールのためにPCMを受講しました。
PCMを会社に導入するまでに少しタイムラグがあります。当時僕は非常に困難なプロジェクトに取り組んでいたのですが、プロジェクト自体は当初の目的を達成したものの、目標達成後の自分自身の満足度やプロジェクトで関わった周囲の方々との関係性において、目指した真の成果が得られなかったのです。困難なプロジェクトの成功と引き換えに僕が手にしたのは、ひどいストレス状態だったのですね。
新井さんのPCMセミナーを受講し、自分のパーソナリティをまずは知識として理解しました。これは凄いものと出会ったと。そして日々助言をいただきながら、自分のパーソナリティに合ったやり方で少しずつ自分自身をストレスのない状態に置くことを意識付けていきました。
新井さんのPCMを受講して、パーソナリティによって自分をよい状態に置く方法が異なることを知ったので、さっそく自分に合った方法を意識的に実践しました。そうする中でいつしか自分が楽になったのですね。そしてストレスのない状態に身を置いている時にだけ、相手のパーソナリティに合った建設的なコミュニケーションがとれることに身をもって気づくことになりました。PCMを知ることで驚くほどコミュニケーションが上手くいく。知的な理解を越えて、腑に落ちたのです。そして、これはプライベートにも仕事にも必ず活かせるものだと確信するにいたって、PCMを会社に導入しました。
PCMは中学生でも理解可能な平易な手法ですが、社内及び社外とのコミュニケーションの質の向上、さらには働く人の満足度の向上と顧客満足度の向上の両面でよい結果がでるものとの確信を持っての会社への導入でした。導入目的は社員の心理的状態を良好に保ちかつ向上させることで、モチベーションと生産性の向上を図ることです。
当社においては、正社員は薬剤師及び事務職全員に受講を義務付け、パートタイマーには希望者への受講を推奨しています。確信は正解でした。社員がPCMセミナーを受講した翌日の朝から社内風土は早速劇的な変化を見せ、その変化は一過性でなく日々深化しています。もちろん良い変化です。各自のモチベーションが上がり、生産性も向上しています。薬局の場合の生産性というのは、主に仕事の精度の向上と接遇力の向上です。これにより顧客満足度を高めることができたと思っています。
橘PCMの導入の効果を簡潔に言うと次の通りです。
1、社員がいい気分で働くようになった。
2、社員同士がお互いに相手をいい気分にさせるすべを知った。
3、パーソナリティが異なる社員同士が、相手に伝わる話し方・伝え方を知った。
4、顧客(患者さん)のパーソナリティを類推するヒン ト を得たことで、顧客への接遇力が向上した。
PCMの理解の平易さとその効果の大きさの塩梅は、実際に導入した会社にしかわからないですよね。
社員にはせっかく知ったPCMを、家族や友人そして恋人との関係、地域社会や子育てなどに活かしてほしいですね。PCMは仕事のみならず、あらゆる人生のシーンで有用なメソッドですから。そして、人生のあらゆるシーンで社員が幸せであれば、結果、会社での仕事のモチベーションは上がりますから。そしてその先にはおのずと業績がついてくる。これは先に導入している企業を見ての実感です。
PCMの活用においては、社員だけ受講させてトップが無関心ではダメですよね。社員を一度受講させて終わりではなく、日々トップ自らも含めて、会社で・実社会での実践あってこそのPCMの効果ですよね。大泉さん、新井さん今後もご指導お願いします。益々、患者さんにとって、働く人にとって、そして自分にとって、居心地の“よい薬局”にしたいのです。
新井社労士として法律面だけからでなく、人の気持ちの面からもご縁のある方々を全力でサポートさせていただきたいと強く想っています。PCMの効果をお聞きして、大変嬉しく思っています。 橘さんだけでなく、PCMを提供させていただいた多くの方から、PCMによってそれまでの自分、会社との開きを創ることが出来たとの報告をいただいています。その報告をいただくことが自分にとってなによりも嬉しい事なのです。私達の仕事は、現場で成果を出してこそ価値がありますからね。
PCMをしっかりと勉強していただければ、自分の眼の輝かせ方、周りの人たち一人ひとりの眼をより輝かせるためのマネジメントについてもきっとより具体的な方法を見つけていただけると確信しています。 「人」の面から豊かな会社づくりを全力でサポートします」という事務所ミッションに基づいて、会社の「人」の課題と向き合う社労士だからこその切り口で、このPCMの輪を橘さんをはじめとして、他の仲間たちと一緒に日本中のご縁のある方たちに広げていくことにワクワクしています。PCMの輪が確実に広がっていることを日々実感していますし、これからも楽しく頑張っていきます。

橘 憲一(たちばな けんいち)
1966年、茨城県生まれ。有限会社アイル(クローバー薬局柵町)代表取締役。水戸一高卒・専修大学卒。
大学入学前より社会への好奇心と起業志向強く、受験意欲と学究心には乏しかった。(後に本当に焦ることになる)学生時代に起業するつもりだったが、バブル最盛期の家賃や資材の高騰を見て、小資本での起業が不可能と勝手に思い込み、就職。(後に組織に向かず思い悩むことになる) 東日本銀行を経て、会計事務所勤務。会計事務所在籍中に社会保険労務士資格取得。
2001年に、恩ある方々の支援を得て起業し、薬局開設。起業時に手を差し伸べていただいた方々のその手には何も返せないが、今度は若い人に自分が手を差し伸べ、後進と「手を合わせ」感謝の念を示したいと思っている。
「働く人を幸せにしたい。幸せな人だけが、人を幸せにできるから。その一つ向こうにある笑顔のために。」